2018年9月16日「ひとつの民族の養父母になる」

2018年9月16日主日礼拝


ビジョンスクール第5回目最終日



世界各地で宣教され、日本には9年、そして現在は台湾で長期宣教されているC宣教師が最後の講師です。




聖書

マタイ による福音書  24:14

ヨシュア記 24:32

出エジプト記 13:19

創世記50:25

創世記12:3

ヘブル人への手紙12:16

ヘブル人への手紙11:22




C宣教師メッセージ


「私は日本で9年、今は台湾で宣教しています。


先程、パレスチナの国について説明がありましたが、


ひとつの国、民族を信仰により、買い取り育てていくことを種族セーリングと言います。


ひとつの民族の養父母となり、福音を伝えるのです。


聖書は持っていること自体が恵みですね。


聖書は預言の書であり、その預言が次から次へと成就されてきました。


聖書で歴史を知ることができます。


もし、世界に聖書が一冊しかなかったら…


世の中の権力者たちは、聖書を手にするため、大変な争いが起きると思いますよ。


しかし、ひとりひとりに聖書はある。


これは奇跡ですよ。これだけ素晴らしい本を読まないのはありえないことです。


イエス様が再び来られるという預言も成就されると信じます。


創世記には『はじめに神は天と地とを創造された』


と書いています。


始めがあれば、終わりがあるということ。


神が人間の歴史を始め、終わらせます。


しかし、世の中の人達はこの世が終わるとも思わず、


この世での楽しみや、自分が得るもののために人生を捧げています。


クリスチャンの中にも、口では『イエス様来てください』と言いながら、


同じような有様で生きている人もいます。


『そしてこの御国の福音は、すべての民に対してあかしをするために、全世界に宣べ伝えられるであろう。そしてそれから最後が来るのである。』
〈マタイ24:14〉


これはイエス様が約束したみことばです。


歴史の門を開いた方に閉じる権利もあります。


『私のような者が宣教なんてどうしてできるか。』


と、思う方がいるかも知れません。


しかし、2000年前にイエス様が誰にこの命令をくだしましたか?


もっとも弱いと言われたガリラヤ人、その中でも漁師の人達に命令しました。


ペテロもギリシャ語ができず、マルコに通訳してもらっていました。


そのような、弱くて言葉もできない人に


『世界に出て宣べ伝えなさい』


と言われたのです。


それに比べると皆さんはどうですか?


『お金がない?』


日本人が日本でアルバイトすれば、少なくとも1〜2ヶ月したら交通費が稼げます。


『仕事がある?』『体が弱い?』


これらの事は神様の前ではひとつも言い訳になりません。


考えを変えてください。


行けない理由ではなく、行くべき理由を数えてください。


宣教に行きましょう。


『イスラエルの人々が、エジプトから携え上ったヨセフの骨は、昔ヤコブが銀100枚で、シムケの父ハモルの子から買い取ったシムケのうちの地所の一部に葬られた。これはヨセフの子孫の嗣業となった』〈ヨシュア記24:32〉


ヨセフの子孫はなぜ500年前の骨を戦争の時も持ち歩いたか。


モーセはイスラエルの民を連れて、エジプトから60万人(家族も入れると200万人)も連れてカナンの地へと出て行きました。


長い旅をするから、持ち物を持ち歩くのも大変なのに、争いの中でもヨセフの遺言を実行しました。


ヨセフはエジプトに居たくなかったのです。


しかし、彼の人生の中で出られなかったので、遺骨だけでもカナンへ連れて行くよう遺言としました。


ヨセフはエジプトでは総理大臣のような人でした。


当時、中近東の中でエジプトは最も強い国でした。


ヨセフはこの世で、富や権力、など全てに満ちていた人でした。


しかし、



『あなたを祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう。地のすべてのやからは、あなたによって祝福される。』
〈創世記12:3』


神がヨセフのひいおじいちゃんであるアブラハムにした約束です。


『時に主はアブラハムに言われた、「あなたは国を出て、親族に別れ、父の家を離れ、わたしが示す地に行きなさい。わたしはあなたを大いなる国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大きくしよう。あなたは祝福の基となるであろう。』
〈創世記12:1〉


アブラハムは神が約束されたカナンへと旅立ちました。


ヨセフはこの世の富や栄光に勝る、約束されたカナンの地があったから、エジプトを出たいと願ったのです。


皆さんも同じです。


天国という地が約束されています。


この世のすべての物をなくしても、天国を買い取りたいと思いませんか。


『さらにヨセフは、「神は必ずあなたがたを顧みられる。その時、あなたがたはわたしの骨をここから携え上りなさい」と言ってイスラエルの子らに誓わせた。』〈創世記50:25〉


500年間、ヨセフの遺言を心に留めて、アブラハムからの信仰を子供たちに教育した人がいた、群れがいたと思います。


この世での富や成功に目がくらむことなく、神が約束されたカナンの地を、天国を望みなさいと、代々に伝えたのだと思います。


それが、モーセに伝わったのでしょう。


いつも、歴史にはこのような群れがあります。


主を愛する、御国を待ち望む人がいました。


反面、神の計画に逆らう反乱者もいます。


イスラエルでも旅の中で『エジプトにいれば肉も食べられたのに。エジプトのほうが良かった』


と、文句を言う人がいました。


信仰のない、この世の成功を求めている人がいました。


このような人を聖書では


『また、一杯の食のために長子の権利を売ったエサウのように、不品行な俗悪な者にならないようにしなさい。』〈ヘブル人への手紙12:16〉


『不品行で俗悪な者』と言っています。


この世の生活は長くても100年くらい。


その後は、どうしますか?


永遠の裁きの中で歯ぎしりするしかない人生を歩みたいですか?


『信仰によって、ヨセフはその臨終に、イスラエルの子らの出て行くことを思い、自分の骨のことについてさしずした。』〈ヘブル人への手紙11:22〉


ヨセフの人生をひとことでまとめたみことばです。


いつも彼は、今の生活ではなく、自分が行くべき神の御国に思いをおきました。


皆さんもここでの100年の人生の中で何をしますか。


主の再臨に備えましょう。


主の再臨があれば、この世は終わり、そして待ち望んだ天国に私達は入ります。


天国での生活はこの世とは比べることができないのです。


イスラム教の信じる天国はお酒の川が流れ、72人の処女が付き添ってくれる酒場のようなところで、そこにはアッラーはいません。


この世でアラーに苦しめられたから、アッラーがいたら天国ではないと言うのです。


神がいない天国なんてありえますか?


私達の天国では、イエス様がいないと天国ではありません。


私達に一番大事なのは、イエス様だけがいれば天国なのです。


だから、この世でお金に困っても、病気でも、歳を取っても、イエス様がいればそこは天国なのです。


私達がやるべき事は、天国のためにそなえることです。


すべての事を天のために使う。


すべてを通して、主の御国が完成するのです。


そのために福音をまだ聞いたことがない国に出て行って伝えましょう。


伝道する時、言葉の問題は関係ありません。


今はスマホがあれば、通訳してくれます。


『罪とは何か。主イエスキリストを信じたら救われる』


それを伝える方法はいくらでもあります。


行けない理由はありませんね。


また、日本の方々が行かないといけない理由があります。


向こうの方々は日本人が大好きです。


日本人が世界でどれだけ歓迎されるか、優れているか、知らないのは日本人だけです。


彼らはキリスト教が欧米の、西洋の宗教であると勘違いして嫌っているのです。


イエス様が嫌いなのではないんです。


また、中近東の人達が日本が好きな理由は、もちろん文化や食事も好きですが、歴史観によります。

ほとんどの国が欧米から植民地支配を受けて苦しみました。

しかし、その時日本が第二次世界大戦の時に、アジアのために立ち上がった。


負けてしまったけど、それで植民地支配が終わったので、日本がアジアの救い主だと思っているのです。


それで、日本に対する感謝やあこがれがあるのです。


そこで、本物の日本人が来て、イエスキリストを伝えると信じるのです。


これが嘘かどうか、皆さん行って確認してみてください。


ビジョンスクールだけなら、学びは半分です。


祈って、励まし合って、短期宣教に行きましょう!」



アーメン!



メッセージ要約  M.N